今回は、国内移住を想定し、
『長野県 伊那市』
を調べてみました。
移住先を決める際の
参考になれば幸いです。
※表題の『住みたい田舎ベストランキング2024』とは、宝島社が発行している『田舎暮らしの本』に掲載されていたランキングで、長野県伊那市は、人口5万人以上10万人未満の街、子育て世代部門で、第3位に掲載されています。該当書籍は下記です。
長野県 伊那市の位置
飯田市は、
長野県の南部に位置しています。
ちなみに、
伊那市出身の有名人は、
下記のような方々が。
・伊藤国光さん 1955年生
マラソン選手
・羽場裕一さん 1961年生
俳優
・常田大希さん 1992年生
・井口理さん 1993年生
ロックバンド『King Gnu』メンバー
他多数
人口と、直近3年の人口増減数
長野県伊那市の人口は、
2024年1月1日時点で、
6万4,383人です。
あなたが、今、住んでいる街と比べて、
人口が多いですか?少ないですか?
比較しながら読み進めていただくと、
より、理解が深まると思います。
長野県は、19市、23町、35村、
全部で77の自治体から成り立っており、
これは、179の市町村がある
北海道に次いで、
全国2位の市町村数です。
伊那市は、
長野県内では、第8位、
日本全国1,741自治体中、420位なので、
中規模な街だと分かります。
なお、直近3年間(2020年⇒2023年)の
国勢調査の結果を見てみると、
この3年間の人口が、−1,742人で、
全国1,741自治体中、1,391位という
不名誉な結果が出ています。
人口減の理由が、
気になったので、
深掘りしてみました。
人口の増減を見る時に、
・自然動態
・社会動態
という言葉が使われますが、
出生数と、死亡数の差により、
人口がどう変わったか
転入数と、転出数の差により、
人口がどう変わったか
出生数より死亡数が多く、
自然動態は、マイナス、
転入数より転出数が多く、
社会動態も、マイナス、
この2つの要素が相まって
人口が大幅に減少している。
ちなみに、この傾向は、
伊那市だけでなく、
日本全国の市町村で、
ほぼ、同じ傾向であり、
1,741自治体中、
人口が増加しているのは、
わずか、186自治体のみ、
1,500を超える自治体で、
人口が減少しています。
人口が増加している
上位50自治体は、下記です。
なお、長野県の
市町村別人口ランキングTOP10は、
下記のとおりです。
市町村名 | 人口 | 全国ランキング (1,741自治体) |
長野市(県庁所在地) | 36万4,712人 | 64位 |
松本市 | 23万8,559人 | 115位 |
上田市 | 15万1,158人 | 178位 |
佐久市 | 9万7,408人 | 286位 |
飯田市 | 9万4,851人 | 293位 |
安曇野市 | 9万3,276人 | 298位 |
塩尻市 | 6万6,185人 | 410位 |
伊那市 | 6万4,383人 | 420位 |
千曲市 | 5万7,932人 | 455位 |
茅野市 | 5万5,399人 | 477位 |
もちろん、
エリアによりますが、
畑仕事をしつつ、
自給自足生活をしたい人や、
古民家を購入して
DIYしたいという人にも、
良いかもしれません
気候
長野市や、松本市と比べると、
年間を通して、1℃ほど気温が高いです。
東京、大阪、名古屋と比べると、
夏は、3℃ほど低く、湿度も低いため、
エアコン無しでも暮らせます。
なお、日照時間も多いので、
作物の栽培にも適しています。
長野県の物価
総務省が、物価についてのデータを
毎年、発表していますが、
全国平均を100とした場合、
長野県の数値は、下記のとおりです。
項目 | 全国平均を100.0とした場合の数値 | 全国ランキング (47都道府県) |
総合 | 97.5 | 40位 |
食料 | 95.5 | 47位 |
住居 | 88.1 | 31位 |
光熱・水道 | 105.4 | 13位 |
家具・家事用品 | 98.1 | 35位 |
被服・履き物 | 99.7 | 21位 |
保健・医療 | 98.8 | 33位 |
交通・通信 | 100.9 | 5位 |
教育 | 87.5 | 41位 |
教養、娯楽 | 98.2 | 16位 |
諸雑費 | 98.9 | 28位 |
総合的に、
全国平均を下回っており、
物価が安い地域
と、言えそうです。
米と言えば新潟県のイメージがありますが、実は、長野県は、米の生産量こそ全国の3%程度と少なめですが、10a当たりの収量は日本一、最高等級の1等米比率も日本一です。食料物価が日本一低い結果にも納得です。
アクセス
伊那市へのアクセスは、
下記の地図でもご確認ください。
伊那市は、
県の南部に位置しており、
新幹線を使った移動は、
正直、不便です。
東京から長野 or 軽井沢まで行って、
在来線で南下するのが一般的。
なお、車で移動する場合は、
東京都心部から3時間程度です。
新幹線でサクッと移動できないのが、デメリットでしょうか。
観光(エンタメ)
高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)
「天下第一の桜」と称され、日本三大桜の名所でもある高遠城址公園(たかとおじょうしこうえん)の桜。
固有種タカトオコヒガンザクラは、やや小ぶりながらも赤みが強く、満開時には、桜雲のような情景を生み出す。樹齢140年を超える古木を含め約1,500本が咲き誇る姿は圧巻。
また、夜には、ライトアップされた夜桜が浮かび上がり、ほかでは見ることのできない幻想的な雰囲気で、心をうつ情景が広がります。
※紹介文はおいでな伊那HPから引用
信州そば
信州そば発祥の地といわれるのが伊那。
奈良時代に、ひとりの修験者から手渡されたそばの実は、伊那の里人たちに大切に育まれ、山岳信仰の広がりとともに、人づてに信州各地へと広がりました。そして、江戸時代を経て、そばの文化が全国へ伝播していったとされています。
※紹介文はおいでな伊那HPから引用
信州そばは、ネットショップでも購入できるので、そば好きな方はぜひ!
全国的に有名な、
お祭りや、イベント、
観光スポットがある自治体は、
税収が期待できるので、
結果的に、市民の暮らしが、
豊かになりますね。
家賃相場(地価、戸建て価格)
伊那市の賃貸物件の平均家賃は、
1R:4万円程度
1LDK〜2LDK:5〜6万円程度
3LDK〜4LDK:6万円〜
車を所有する場合は、
駐車場代も考えておきましょう。
伊那市の坪単価は6.3万円ほどなので、
100坪で、650万円くらいです。
なお、国内移住を考えている人が、
必ずチェックすべきなのが、
そのエリアの『空き家バンク』です。
自治体が運営している空き家紹介サービスの事で、貸したい人、売りたい人が登録しています。民間の不動産会社を経由した場合、契約時に仲介手数料の支払いが発生しますが、空き家バンクは、自治体が運営しているため、仲介手数料が発生しない場合が大半です(要確認)
暮らしの情報(助成金)
移住支援金
移住に関する支援金(補助金)は
こちらをご覧ください。
出産、子育て、保育について
詳しくは、こちらをご覧ください。
学校
私立や、国立、県立など、
受験が必要な中学校はありません。
高校は4校あります。
病院
市内で最も大きな病院は下記です。
伊那中央病院(病床数:390)
仕事(有名企業)
伊那市内に
本店を置く上場企業は1社です
(東証プライム)
KOA株式会社
多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備え、投資者との建設的な対話を中心に据えて持続的な成長と中長期的な企業価値の向上にコミットする企業向けの市場
※解説文は日本取引所グループ(JPX)より引用
移住を考える時に、
最大の問題と言えるのが、
仕事をどうするか?
という点でしょう。
もし、移住するとしても、
「今の職場に辞めると言いづらい・・・」
という方も多いはずですが、
そんな方向けに、
退職代行サービスが人気だそうす。
興味のある方はチェックしてみてください。
また、ここ数年、
在宅ワークが浸透してきていますし、
人気、需要ともに、
急上昇の職種が、プログラマーですが、
これまで、IT系の仕事を
した事が無い人にとっては、
プログラマーと言われても、
敷居が高いものです。
そんな中、
未経験からプログラマーになるための
オンライン授業が、
完全無料で受講できるサービスが、
人気を集めています。
移住先で、IT系の仕事や、
在宅ワークを考えている方は、
チェックしてみてください。
地震、その他の災害リスク
長野県で起きた、
直近100年の大きな地震は、
1941年:長沼地震(M6.1)
1943年:長野県古間村地震(M5.9)
1944年:東南海地震(M7.9)
1946年:南海地震(M8.0)
1965年:松代群発地震
1984年:長野県西部地震(M6.8)
2004年:新潟中越地震(M6.8)
2007年:新潟中越沖地震(M6.8)
2011年:長野県北部地震(M6.7)
2011年:長野県中部地震(M5.4)
2014年:長野県北部地震(M6.7)
これらがあります。
なお、文部科学省研究開発局の、地震・防災研究課、地震調査研究推進本部事務局のHPに掲載されている、全国地震動予測地図2020年度版は下記の通りです。
あくまでも予測ですが、伊那市の地震リスクは、全国平均よりも高いと言えそうです。
在住者が語るメリット、デメリット(SNSの声含む)
長野県は、日本全国に8つある海無し県の1つですが、やはり海への憧れはあるそうです。
長野県、群馬県、栃木県、山梨県、埼玉県、岐阜県、滋賀県、奈良県